レコードID
RB00033944
タイトルヨミ
ソクヒ ニョイチ ゾウ
別タイトル
ローマ字タイトル:Sokuhi Nyoichi zō
形態・版情報
94.0×55.8cm
写刊の別
写
内容記述
本像の向かって右側には杖と払子を手にして獅子にすわる即非如一(『日本肖像画図録』136)、左側には如意を手に侍立する千呆性侒(1636-1705、即非の法嗣)が描かれている。獅子にすわる騎獅像は文殊菩薩になぞらえたもので、黄檗肖像画の隠元像や即非像に見ることができる。千呆が如意を手にするのは嗣法の印であるが、如意を手にする千呆が侍立する騎獅即非像は他に例がない。杖を手に獅子にすわる隠元を中央に、向かって右側に払子を手に侍立する木庵、左側に如意を手に侍立する即非を一幅の中に描く隠元・木庵・即非像(喜多元規筆)が神戸市立博物館に所蔵されており、この中から中央の騎獅像と左側の如意を手に侍立する形式を取り出したのであろうか。また、本像の保存状態は良好とは言えず、千呆の右腕の左上方から即非の持つ杖の上あたりより上部は、本紙が欠失している。その千呆の左側に、黄檗肖像画家として著名な喜多元規が用いていた「元規」朱文方印が見える。しかし、この印の周囲は印の形に沿って直線的に紙が切られており、本来この像に押捺されていた印なのか、本像が元規筆なのかは疑問である。喜多元規は、喜多長兵衛(道矩)に継いで、寛文3年(1663)から宝永6年(1709)にかけての活躍が確認されている。近年の研究として錦織亮介氏の「喜多元規考」(『仏教芸術』165号)がある。(出典: 『日本肖像画図録』)
注記
落款・印「元規」
1幅
紙本著色
江戸前期
『日本肖像画図録』138
2020年度全学経費「総合博物館所蔵肖像画コレクションのデジタル発信」事業により電子化
作成年度
2020
所蔵
京都大学総合博物館 The Kyoto University Museum, Kyoto University
コレクション
サブコレクション
このページへリンクする際は、以下のURLをご利用ください。